「ジーグフェルド・フォーリーズ」(1946)
監督
ヴィンセント・ミネリ
キャスト
フレッド・アステア、ジーン・ケリー、ジュディ・ガーランド、ルシル・ボール、ウィリアム・パウエル
物語が無いという時点で、幾多のジーグフェルド映画よりもジーグフェルド・フォーリーズらしい映画なのかもしれない。MGMのスター達が総出演し、フレッド・アステアとジーン・ケリーが共演した唯一の映画というのも凄いが、やっぱりアステアが良い。ジーン・ケリー派である僕だが、こんなにキラキラ光るスターたちの中でアステアだけが何十倍も強い光を放っているのを目の当たりにして、少々たじろいだ。
ただ気になるのは、アイリーンやヘレン、他にも一人か二人か大勢かがこの映画の衣装デザインに関わっていたみたいなのだが、おそらくチャプターごとに分業していたであろうと思ってしまったのは、章ごとで凄く良い衣装と悪い衣装とがはっきりしていてからだ。
映画としてど評価して良いか分からないが、ミュージカル映画が好きなら観劇する価値はあるかなという程度だと思う。